メモリーツリー記憶法

メモリーツリー記憶法とは

記憶には情報を入れることと思い出すことの作業が必要となります。何か一つの事を思い出すより、関連しあう二つ以上の物事を同時に覚えた方が思い出しやすいと言われています。一つの事を思い出せばそれにつらなって他の情報も引き出されるからです。メモリーツリー記録法は一見何の関係もなさそうな二つの事柄を、関連させて記憶することで記憶効率をあげる方法です。

メモリーツリー記憶法のやり方

物事を関連させて覚える方法に「マインドマップ」というものがありますが、これは中心に絵を描かなくてはならないなど少しルールが複雑です。メモリーツリーはこのマインドマップを簡略化したようなものでさらに分かりやすいやり方です。まず、1.中心にそのテーマを描きます。その後2.周囲にテーマに関連するキーワードをいくつか書き出します。3.そのキーワードを結び付けカテゴリーごとにまとめます。最後に4.新しい用紙に清書します。これでメモリーツリーの作成は完了です。テーマに関連するキーワードはカテゴリーごとに色分けすると分かりやすくなります。メモリーツリーが出来上がったらそれを復習に使うと学習効率がアップします。復習の方法として効果的なのはメモリーツリーの原本から重要キーワードを穴抜けにしたものを印刷し、抜けたところを何度も埋めるという方法です。単純に完成系をみながら復習するよりも記憶に残りやすく、覚えているかどうかを確認することが出来ます。

メモリーツリーの応用

メモリーツリーは社会や理科の学習の時に役立ちます。例えば歴史上の人物を覚えるとします。織田信長をキーワードにすると、桶狭間の戦い、姉川の戦い、豊臣秀吉、明智光秀、本能寺の変、長篠の戦い、前田利家、種子島、鉄砲、お茶好き、南蛮貿易、キリスト教保護などが出てきます。このように出てきたキーワードを「人物関係」に前田利家、明智光秀、豊臣秀吉、「戦い」に桶狭間の戦い、長篠の戦い、本能寺の変、「政策」にキリスト教保護、南蛮貿易、「人物像」に鉄砲、お茶好きと言った感じでカテゴリーわけをします。こうすることで織田信長にまつわる様々なことを同時に覚えることが出来ます。さらに知識が増していったらこれに付け足すことが出来ます。時々眺めて覚えているかの確認も忘れずにしましょう。メモリーツリーは頭の中の情報を整理するのに役立ちますが、作成するのに時間をかけすぎないようにしましょう。勉強時間が削られてしまっては本末転倒になってしまいます。

メモリーツリーは一つの事を関連付けて記憶するのに役立ちます。こうすることで思い出しやすくなります。特に社会や理科など多くのことが関連しあう科目の勉強に向いています。ぜひ利用してみてください。