身体を動かしながら脳の活性化

勉強と運動には切っても切れない関係があります。体を動かしながら勉強することで効率よく学習を進めることが出来るのです。

運動後の学習の効果

運動をすると脳が刺激されてドーパミンが分泌され、記憶を司る海馬からシータ派が発生します。さらに脳の血流も良くなります。手足からの刺激や全身の筋肉の刺激などで脳が活性化されます。このような状態に脳がなった時に勉強に取り組むと集中力や記憶力、思考力や読解力、さらには理解力がアップします。一番良いのは学校から帰ってすぐに勉強することです。帰宅時は歩いたり自転車を漕いだりしたすぐ後なのでこれが勉強の準備運動になっています。わざわざ運動をしてから勉強をしなくてもよいので一番良いタイミングです。勉強前の運動が良いといってもあまり激しい筋トレをしたりすると、体が疲れ眠くなってしまうのであまりお勧めできません。

ながら学習の効果

運動しながら学習すると良い効果が得られる時があります。それは暗記学習の時です。例えば単語や熟語、構文や歴史の年号、社会や理科といった暗記主体の科目を勉強するときには部屋を歩きまわりながらしたほうが記憶しやすくなります。これは難問の国家試験などにおいても同じです。記憶を司る海馬には「場所細胞」というものがあります。場所を移動することで海馬の特定箇所が活性化するのです。このように記憶は、運動や場所と密接に関わっています。ですから暗記する勉強の時には体を動かしながら行った方が記憶しやすくなります。海馬からシータ派が発生しているからです。反対に理解学習の時にはじっと座って体を動かさない方が文字情報が脳に入りやすくなります。これは視覚からの情報だけを脳に送ることでより早く情報を理解することが出来るからです。味覚や触覚、聴覚からの刺激も極力なくす方が良いとされています。このように何を学習するかでその方法も変えることがポイントとなります。

学習後の運動の効果

集中して勉強するとどうしても運動不足になりがちです。人間の集中力はだいたい60分が限度といわれています。休憩のときに息抜きとして運動をすれば頭もスッキリして集中力や記憶力が復活します。勉強の時に使う脳と運動の時に使う脳は違うので交互に行うことで脳全体を活性化させることが出来ます。勉強をしている時には運動脳は休ませられますし、運動している時は勉強脳は休ませることが出来るので、運動することでどちらも良い効果があります。

勉強と運動は密接に関係しあっています。すっごい勉強しているのに成績が上がらないという方は運動不足が原因かもしれません。勉強に上手に運動を組み込んで脳全体を活性化させましょう。