指を動かして脳を活性化しよう

料理をする人や細かい作業をする人はボケないという言われることがありますが、指を動かすことと脳の機能にはどのような関係があるのでしょう?

脳と指先の関係

脳の機能は私たちの身体の中でも最も複雑な造りです。脳の中には私たちが普段利用している道のように、道ともいえるたくさんの神経が通っており情報がそこを巡っていきたい場所へ行けるようになっています。行きたい場所というのは神経細胞のことです。神経細胞では多くの情報が処理されています。この神経細胞をつないでいるのが道ともいえるシナプスです。このシナプスの中を情報が行き交り各神経細胞に情報を伝えています。情報をつなげるシナプスですが万能ではなく何かの原因で神経細胞が死んでしまうとシナプスも衰えてしまいます。そうなると情報を伝えることができなくなるので、シナプスは迂回路を作りますが、この迂回路はいうなれば獣道のようで整備されていないため、情報をスムーズに送るのも簡単ではありません。シナプスは自分で道を強化することはできませんが、外部からの刺激によってだんだんと強く成長していきます。逆をいうと、刺激がないと作られた迂回路もだんだんと衰えていき、また情報がそこを通れなくなります。神経細胞が死滅しシナプスが衰え、新たなシナプスができても成長せずに情報が通れない・・ということで物忘れが生まれてしまうのです。この悪循環を壊すためには脳への刺激が必要となりますが、それを可能にしてくれるのが指先の動きです。指を動かすことによって脳が刺激されシナプスが活性化され物忘れを防ぐことが出来るのです。

指を動かして脳を刺激する方法

手先を使う作業には、料理や編み物、楽器の演奏や絵画などさまざまあります。趣味を有効に使って指先をうごかすのもいいですが、もっと簡単に手先を動かす方法もあります。
☆グーパー運動
とっても簡単な手先を動かす運動です。もしかしたら知っている方もいるかもしれませんが簡単に説明したいと思います。姿勢は立っていても座っていても大丈夫ですが、両腕を前にまっすぐ前に伸ばし、型の高さまで上げます。この時手のひらを下に向けるようにし、指は開いておきます。パーの状態です。次に手を握ってグーの形にします。このパーとグーの状態を早く繰り返します。1秒間に2回できるくらい早く動かすのが理想です。これを120回繰り返します。120回で1セットです。なれるまではもう少し遅いスピードでもよいかもしれません。

色々な方法で指を動かすことに効果があります。いつも同じ動かし方をするのではなく、普段しないような動きをしたり、何かを考えながら動かしたりすることも効果があります。意識して手先を動かし脳を活性化し記憶力をアップさせましょう。